現在、第18回(2022年大会)まで行われているM-1グランプリ。
その長い歴史の中で「おぎやはぎ事件」と呼ばれるモノがあります。
今回はその内容についてザックリ解説したいと思います。
※内容的に大会の結果(優勝者、点数、出場者)なども書いています。
おぎやはぎ事件はM-1の初回で起こった
M-1グランプリ第一回(2001年)に出場した「おぎやはぎ」。
そしてこの第一回に限り、「別会場にいる300人の一般客」も審査員だったんです。
実際に漫才が行われている東京のスタジオには「紳助さん」や「松本さん」など7名の審査員がいます。
そしてその他に「札幌、大阪、福岡」の劇場に各100人ずつ一般客が集まり、審査をするという形でした。
※東京のスタジオには「審査員ではないお客さん」もいます。
スタジオの審査員7名は現在と同じく一人100点持っており、満点で700点。
そして一般客は一人1点持っており、3つの劇場全て合わせた満点は300点。
なので、出場する各コンビは満点だと1000点になります。
おぎやはぎに対する一般客の点数が極端に低かった
上記のような形(ルール)で、大阪の劇場にいる一般客が「おぎやはぎに」付けた点数が「9点」だったんです。
100点満点中の9点。
これが「M-1グランプリおぎやはぎ事件」と呼ばれているみたいです。
低い理由は決勝戦に出場しているメンバー10組の中、唯一関東出身のコンビだったからではないか?と言われています。
また、「吉本興業所属の芸人ではなかったから」という声もあるそうです。
もちろん本当のところは点数を持った人しかわかりませんが…。
その時の「おぎやはぎの点数」をまとめると以下の通りです。
審査員 | 点数 |
---|---|
大阪 | 9 |
札幌 | 22 |
福岡 | 12 |
合計 | 43 |
ちなみにこの大会の優勝者である「中川家の一般客の点数」を見てみると以下のような感じです。
審査員 | 点数 |
---|---|
大阪 | 89 |
札幌 | 65 |
福岡 | 79 |
合計 | 233 |
かなりの差があることがわかると思います。
そして「おぎやはぎ」に対する、スタジオの各審査員の点数は以下の通り。
審査員 | 点数 |
---|---|
紳助 | 50 |
松本 | 60 |
鴻上 | 73 |
石井 | 82 |
小朝 | 75 |
青島 | 80 |
きよし | 77 |
合計 | 497 |
※ちなみに今と違い、M-1の初期は全体的に点数自体が低いです。(コンビに関係なく)
そして「スタジオの審査員」と「一般客」を足したおぎやはぎの合計は540点。
審査員 | おぎやはぎ |
---|---|
審査員7人 | 497点 |
一般客 | 43点 |
合計点 | 540点 |
「おぎやはぎ」は残念ながら10組中、最下位という結果になりました。
もし一般客の点数を除きスタジオ審査員だけの点数で見ると、「おぎやはぎ」より「チュートリアル」のほうが低い点数のコンビとなります。
おぎやはぎは「497点」ですが、チュートリアルは「483点」だったので。
あくまでも「一般客を除いた場合」の話ですが。
以下は「チュートリアル」に対するスタジオ審査員の個別得点、そして「全ての合計得点」です。
審査員 | 点数 |
---|---|
紳助 | 60 |
松本 | 50 |
鴻上 | 75 |
石井 | 68 |
小朝 | 75 |
青島 | 75 |
きよし | 80 |
合計 | 483 |
審査員 | チュートリアル |
---|---|
審査員7人 | 483点 |
一般客 | 154点 |
合計点 | 637点 |
ある番組で…
話は「M-1おぎやはぎ事件」に戻ります。
2020年7月に放送されたテレビ東京の「ゴッドタン」という番組で、おぎやはぎがこの「大阪9点問題」に触れることがありました。
確か本人らは「当時はショックだった。笑」みたいなことを言っていました。
また「おぎやはぎ」は人力舎に所属する芸人さんですが、当時の決勝には「松竹芸能のコンビ」も出場していました。
そしてその松竹芸能のコンビも「大阪の一般客からわりと低い点数がつけられていた」ようです。(吉本じゃないため?)
なので、おぎやはぎは出番前、そういった松竹芸能のコンビに対し「かわいそうだよな~」的に思っていたようです。
でもそんな中、自分らにはそれよりもかなり低い「9点」を付けられることに。
なのでスタジオ(ゴッドタンの)では、「恥ずかしい。人の心配をしている場合じゃなかった」と笑いながら話し、当時を振り返っていました。(笑)
以上です。